今季も悲願であるUEFAチャンピオンズリーグ優勝を果たせなかったPSG。
残り2試合でシーズン終了となるなか、注目されるのが、キリアン・エムバペの去就だ。契約が今季限りとなっている彼はレアル・マドリーへ移籍すると見られている。
ただ、『EL PAÍS』によれば、エムバペ側とレアルは肖像権をめぐる齟齬を解決できていないという。
PSGのCL敗退が決まった後の3月中頃、レアルからエムバペに最終オファーが提示された。その内容は契約金1.8億ユーロ(247億円)、年俸4000万ユーロ(55億円)、肖像権の5割譲渡というものだったが、エムバペ側は困惑したという。
フロレンティーノ・ペレス会長が就任して以降、レアルは選手に肖像権の5割を譲渡するのが慣例となっている。ただ、エムバペ側はクラブの取り分は過剰だと不満を抱いており、PSGとの契約更新を真剣に検討しているそう。
関係者は、彼が数多くのスポンサーから得られるはずの収入の5割を手放すことは損になると話しているとのこと(クラブからの給与よりもスポンサー収入のほうが大きいため)。
エムバペ側はこれまでの交渉で契約を履行しなかった場合に罰金を徴収するという提案をレアル側がしてきたことにも驚いていたとか。
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一方、PSGは最大で1.3~2億ユーロ(178~275億円)のボーナスに加え、肖像権を100%譲渡するオファーを提示。移籍のカギを握るのは肖像権だというが…。