――レオ・シルバ選手が来日する直前、2012年のポルトゥゲーザでのプレーを当時見たことがあり、素晴らしい選手がやって来ると思っていました。正直、セレソン(ブラジル代表)も狙えたのでは感じるのですが、“他の選択肢”は考えなかったのですか?
多くのことは考えず、今の状況とやらなければならないことをしっかりやるべきだという思いがすごく大きかったです。
今のことをうまくやっていけばもちろん、将来的に何か生まれてくるかもしれないという考えも持っていましたが、ひとまず目の前のことに全力を尽くすべきだという思いでずっとやってきました。
セレソンについて考えることももちろんありましたが、今までのサッカー人生には大満足しています。誰でもこのように10年間日本でプレーすることができるわけではないので、自分がそのようなキャリアを送れたというのはとても嬉しく思っています。
今までのサッカー人生を振り返ってみても、「あれをやれば良かった」という後悔はまったくありません。今まで通りに積み重ねてきたことやそれを継続していけば、今後も良いサッカー人生を送れるのではないかと思います。
――そうしたなかで、新天地に名古屋グランパスを選んだ理由を教えてください。
そんなに難しい決断ではありませんでした。
この偉大なクラブの選手としてプレーできることをすごく光栄に思っていますし、最近の名古屋グランパスはビッグなクラブになってきていて、これからも様々な面で成長すると思っています。自分もその一員として何か協力できればという思いが強いです。
36歳という年齢を考えると、サッカー人生としてそれほど先は長くないと思っています。その中で、自分が名古屋グランパスに対してできることに全力を尽くしていきたいです。
――実際に加入してみての名古屋グランパスの印象と、長谷川健太監督にはどんなことを言われていますか?
すごくクオリティの高いメンバーが揃っているチームだと感じています。長谷川健太監督は実績のある監督で、今まで指揮してきたクラブで多くのタイトルを獲得していますし、この名古屋でも当然優勝争いをすると思っています。
いつも言われていることは、「ダイナミックなサッカー」や「早く相手のボールを奪って縦に攻めていくこと」といったことです。なるべくコンパクトなサッカーをやるべきだと言われています。
私もボランチとして、しっかり守りながら相手のゴール前にも顔を出していきたいです。
ここまではチームメイトとともに、すごく楽しいサッカー、楽しい日々が送れていて、良い雰囲気で毎日トレーニングができています。これを継続しながら、試合に勝っていくことで最高な雰囲気を味わっていきたいです。