2018年にアーセナルの株式を過半数取得し、オーナーに就任したスタン・クロエンケ氏。その息子がジョッシュ・クロエンケであり、クラブのディレクターとして経営に深く関わっている重要人物だ。
それから4年が経過したものの、クラブはまだプレミアリーグ優勝に近づくことができず、むしろトップ4に入ることにも苦しんでいる。
しかも昨年は欧州スーパーリーグへの参加を表明したことによってファンや関係者からの怒りを買い、むしろ批判を高める結果になってしまった。
『ESPN』によれば、ジョッシュ・クロエンケ氏は今回ポッドキャストに出演して以下のように語ったとのこと。
ジョッシュ・クロエンケ
「私はアーセナルのサポーターの声を聞こうとしてきた。
そしてアメリカでもファンの声を聞いている。しかし、ヨーロッパでのサッカーに対するファンの情熱のレベルと、クラブへのサポートは…。
アメリカにあるものよりも深いと言いたくはないものの、しかしやはり深いものがあると言うべきだろう。
アメリカ人、そして外国人から見て、英国における人々がクラブに持つ応援の情熱を理解するのはとても難しい。
彼らにとっては、我々が欧州スーパーリーグでやろうとしていることの概念を完全に理解しているかどうかは問題ではなかった。彼らは変化を望んでいなかったのだ。
重要なのはそれだけだった。彼らが愛するシステムに変化を加えるつもりだったのだ。私はそれを理解した。
優れたリーダーの資質とは、グループに代わって難しい決定を下すことであり、そしてグループに耳を傾けて撤退の決断を下すことである。
それが我々のやったことだ。何が起こっているのかを完全に理解すれば、リーダーとしての正しい決断は、迅速にプロセスから抜け出すことだった。
これまで以上に私とスタッフの全員がサポーターと近づくことができた。そのプロセス全体に勇気づけられた。
ファンとスポーツについて話すことは本当に楽しい。同じレンズを通して物事を見ているかどうかにかかわらず、我々は同じことを望んでいるからだ。勝つことをね」
【写真】 アーセナルの「最年少スタメン11人」、13年後の今
アメリカもスポーツへの熱狂度が高い国として知られるが、それでもヨーロッパのサッカー文化を理解するのは難しいという。