イアン・ライト

のちにイングランド屈指のストライカーに成長するイアン・ライト。ノンリーグからの叩き上げであることも有名であるが、それ以上に激動の思春期を過ごした選手でもある。

14歳で家を出て労働者となった彼は、18歳のときに犯罪に関与して逮捕され、1週間を刑務所で過ごしたという。それからアマチュアのサッカーでプレーしているうちにクリスタル・パレスのスカウトの目に留まり、それから歴史が作られていった。

ルーカス・ラデベ

南アフリカの伝説的DFラデベ。国内でもっとも優れた10代のタレントとして評価され、中盤やストライカーでプレーしたあとにセンターバックとしてブレイクし、名門カイザー・チーフスに加入した。

しかし、カイザー・チーフス時代には衝撃的な事件に遭遇する。兄とともに車を走らせていたところ、銃撃されて弾丸を受けてしまったのだ。幸運にもそれは重要な臓器を外れていたため命に別状はなかった。

なお、この銃撃によって彼はベシクタシュのスカウトが見に来た試合に出場できず、しばらくしてから復帰。それがリーズ・ユナイテッドへの移籍からの成功を導いたのだから、幸運だったのかもしれない。

リオネル・メッシ

今や世界最高のストライカーになったリオネル・メッシであるが、子供の頃はホルモン異常によって発達が阻害されるという病気を患っていた。身長だけでなく免疫機能にも悪影響を及ぼす可能性があった。

しかしバルセロナは月額900ドルを負担してその治療を行うという約束で彼を引き入れた。その選択はまさに天文学的な利益をクラブにもたらしたといえる。

ガリンシャ

49歳で肝硬変のために亡くなったガリンシャ。未だにブラジルの歴史上最高のドリブラーと言われることも多い伝説的な選手だが、彼は先天的な身体異常を抱えていた。

背骨と足にいくつかの欠損があり、足の長さが左右違っていた。しかしそれが彼の独特なスタイルを生み出したといえる。ただ引退後はアルコール依存症に悩まされ、それから逃れられないままこの世を去ることになった。