今後の戦いで期待したいのは…

リーグ戦17試合を終えて8勝3分6敗の8位につける鹿島。監督交代後の勢いを持続しながら上位争いに絡めるかが、ここからの焦点となる。

上位争いへ向けての好材料はいくつかある。

ここまでリーグ戦全試合に出場している荒木は、チームトップタイの6ゴールをマークするなどエース級の活躍を披露。同期入団の松村も鋭いドリブル突破で違いを生み出しており、更なる成長に期待大だ。

そして、東京五輪代表候補の町田もリーグ戦全試合に出場し、セットプレーでの重要な得点源(リーグ戦4ゴール)となっている。ビルドアップ能力への評価はかねてより高く、志向するスタイルとの相性は非常に良い。

また、新助っ人のピトゥカも徐々にチームへフィットしており、新たな司令塔としてタクトを振っている。パスセンスに優れる背番号21は現チームで希少価値が高いパサー型のボランチであり、相互理解が深まれば面白い存在となり得る。

今季も圧倒的な強さを披露している川崎フロンターレが独走中であることを考えれば、AFCチャンピオンズリーグ出場権を獲得できる3位以内でリーグ戦をフィニッシュするのが、現実的な目標となるだろう。

もちろん、プライムステージ進出が決定したルヴァンカップ、2回戦から出場する天皇杯でのタイトル獲得の可能性もあるが、まずは来季へ向けての基盤を作るのが今季の終着点となりそうだ。

監督交代後の勢いを持続してリーグ戦で上位争いに絡めるか、そしてカップ戦でのタイトル獲得を達成できるか、継続して追っていきたい。

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