2020年12月20日、J1のセレッソ大阪は、2021年シーズンよりレヴィー・クルピが新監督に就任することを発表した。

かつて香川真司の才能を開花させたことでも知られている名伯楽は、約8年ぶりに古巣へと復帰。C大阪を率いるのは、今回が通算4回目となる。

約1か月前の11月27日には、2019年シーズンから指揮を執ったミゲル・アンヘル・ロティーナの退任が発表されていた。

筆者にとって、このニュースは驚きだった。この2年間、ロティーナは結果を残していたからだ。

“どちらにも”該当しない異例のパターン

一般的に監督交代というのは、「成績不振の責任を取る」という意味合いが強いだろう。

背景には、勝利から遠ざかる現状を打破するために監督を交代し、停滞した流れを変えたいフロントの意図がある(監督自ら辞任を申し出るケースもある)。

特にシーズン途中の監督交代は結果を出せていないケースがほとんどで、監督交代によりチーム状況が好転した例も少なくない。