このところサッカー界だけではなくスポーツ界全体で「オンラインギャンブル」が非常に大きな存在となっている。

欧州のサッカーでは多くのオンラインベッティングサービスがスポンサーとなっており、様々なクラブのユニフォームやスタジアムの看板に名前が見られる。

しかしながら現在イギリスでは政府が2005年に制定したギャンブル法を見直すという手続きをスタートさせている。

ギャンブル依存症の問題が大きく取り上げられるに従って批判も大きくなっており、改正の結果如何ではあらゆるベッティングサービス会社のロゴを表示することが禁止される可能性もあるという。

もちろんイングランド・プレミアリーグやフットボールリーグ・チャンピオンシップ(2部)などはベッティングサービス会社からの収益が非常に大きいため、強く反対の姿勢を示しているそうだが…。

しかし今回、イングランドのあるチームがプロクラブとしては初めて「ギャンブル広告禁止」を宣言し、そしてリーグもそうするよう要求を行ったという。

それがイングランド4部にあたるリーグ・ツーを戦っているフォレスト・グリーン・ローヴァーズ。

「世界初のヴィーガンクラブ」として知られるフォレスト・グリーン・ローヴァーズはすでに自主的にギャンブル広告を禁止し、ギャンブル関連で家族を亡くした者を支援する慈善団体とも協力を行っている。

それに加え、今回フォレスト・グリーン・ローヴァーズの会長を務めるデイル・ヴィンス氏は以下のように声明を発表したという。

デイル・ヴィンス

「テレビで試合を見れば広告が殺到している。ギャンブルのロゴがプレミアリーグのクラブの(ユニフォームの)半分に書かれていて、ピッチサイドのボードには常に点滅している。

これはサッカーに対して、そしてサッカーファンに対しての虐待行為である」

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イギリスではタバコ関連の企業がスポーツイベントのスポンサーになることが禁止されているが、その一方でギャンブルについてはまだそこまでの規制がかけられていないという。

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