国内屈指の名門であるJ1・浦和レッズが大きな変革期を迎えている。

リーグ戦10位に終わった昨季からの巻き返しを期し、徳島ヴォルティスでJ2優勝&J1昇格を成し遂げたリカルド・ロドリゲス新監督に招聘。また、明本考浩・小泉佳穂・金子大毅ら伸び盛りのニューカマーを複数獲得して、ゼロからチームを作り直しているのだ。

今回の当コラムでは、変革の時を迎えた浦和にフォーカス。新監督の戦術面での特徴に加え、ここからの反転攻勢でキーマンとなり得る男たちを取り上げる。

■今季の基本システム

上図が今季の基本システムおよびメンバーだ。

守護神は日本代表復帰を果たした西川周作で、ほぼ固定されている最終ラインは右から宇賀神友弥、岩波拓也、槙野智章、山中亮輔のセット。様々な組み合わせが試されている中盤では、ダブルボランチで金子、伊藤敦樹、阿部勇樹らがスタメンを争い、2列目は明本、小泉、汰木康也、田中達也、関根貴大らが起用されている。

最前線は万能型の杉本健勇を軸に、ベテランの興梠慎三と本格ブレイク候補生の伊藤涼太郎が1トップの座を争う。