試合中に選手が脳震盪になった場合、すでに交代枠を使い切っていたとしても選手交代が認められる。そんな試みが2020-21シーズンから英サッカー界でテストされると、『BBC』が伝えている。
新たなルールでは交代枠を使い切った場合でも頭部を負傷した選手と別選手との交代が認められる。また、ルールの悪用を避けるために、相手チームも同じタイミングで選手交代することが許されるという。
このテストは11月末に議論され、最終的にはIFAB(国際サッカー評議会)が12月の会合で決定を下す。
当初、脳震盪での交代は2020年の東京五輪で採用される見込みだった。FIFAやIFABによれば、参加に関心があるリーグは2021年1月からテストを始められるとのこと。
プレミアリーグとイングランドサッカー協会もテストに参加する意思があるものの、シーズン途中となる来年1月からの導入は見送るようだ。
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脳損傷の協会「Headway」のルーク・グレッグ氏は「脳震盪は診断が難しく、選手の誠実さが必要になる。ただ、一時的な交代(今回のテストは一時的ではなく完全な交代)が許されれば、即断されるリスクを回避できる。ラグビーで機能しているなら、サッカーで機能できないわけはない」と述べている。