スタジアムで言えば、まずは収容人数への制限がかかるようになるでしょう。
入場に際しては人が密にならないように割り当てられたゲートからの時差入場や、コンコースの一方通行、トイレへの入場制限、ドアのタッチレス化、飲食のプレパッキングされたものをスマホで座席から購入する、退場時も座席区分ごとに時差退場などの予想が聞こえてきたりします。
業界への異変としては、衛生面の専門家の仕事が増えたりするとも言われていますし、アメリカのプロスポーツでは既にそのような公募も散見します。同時にホテルなどが使用する衛生管理の認証などをスタジアムも申請し始めました。
もしかしたらスタジアムに観戦に行くことは高い娯楽になってしまうのかもしれませんし、入場制限がかかるのであれば元々区分けされていて客単価の高いスカイボックスなどを増設しないといけなかったり、スタジアムの構造まで変えてしまうかもしれません。
観客席に余裕が生まれるということはカメラの設置位置も変わってくる可能性はあります。そもそも満員の観客席にて観客の視界を遮らないところに今はカメラが設置されていますが、その制限も変わります。
またホームアドバンテージも無観客試合ですと薄れますし、選手の視点からも変化は当然あると思います。
例えば、大観衆がいるとプレッシャーで全く本来の力が出せなかった選手が無観客試合で活躍をしたり、観客の声援に後押しされてやる気が出た選手にとっては逆効果となり、今まで聞いたことのない無名の選手が台頭してきたりすることも考えられます。
スタジアムにおける変化はこのように既に色々と予想が出てきていますが、やはり今後の新しいマネタイズ方策は急務となってきます。
無観客試合ゆえにCGでテレビ放映にスポンサーのロゴの露出を今までにはできなかった方法で拡大したりする案も見受けられますが、果たしてロゴ掲出にどれほどの効果があるのか?という命題はコロナ以前から議論されてきたことです。
eSportsや、SNS、デジタル施策がその答えを導き出す主役であることは間違いないですが、ここから世界中のリーグが無観客試合で再開していく中でどのような創意工夫をしていくのか非常に注目しています。