リーガで戦うバルセロナの本拠地カンプ・ノウは、世界でも有数の球技専用スタジアムとして知られている。
1957年に開場して以来一度もネーミングライツ(命名権)を販売したことはなく、近年の改修工事によって収容人数も10万人に迫ろうとしている。
熱狂的なサポーターが座席を埋め尽くしたときには、このような圧巻のモザイクが作られることも…。
だが今回、バルセロナはその歴史を変えようとしているようだ。
『AS』によれば、バルセロナの理事会は火曜日に声明を発表。スタジアムの命名権を2020-21シーズンから財団に譲渡することを決めたとのこと。
この狙いは「企業名を入れることによる収益を新型コロナウイルスとの戦いに向けた研究プロジェクトに投資する」もので、利益はすべてそちらに回すという。
バルセロナはもともと2023-24シーズンから命名権の販売を検討していたものの、これを前倒しする形で収益につなげることを決断したそう。
ただ、バルセロナはかつてユニフォームの胸スポンサーについてもこのような「ソフトランディング」で伝統を変えたことがある。
かつてはユニフォームにスポンサーを入れないポリシーを持っていたものの、ユニセフのロゴを無償で入れたあと、結局有償で販売されている。
同じように、スタジアムについても一度「慈善事業」として批判を避けつつ、緩やかな伝統の変化を目指している…と考えられている。
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なお、今後数週間で企業との交渉が進められ、できるだけ早い段階で新しいスタジアム名が発表されるとのこと。