小屋松 知哉(京都サンガ)
2019年のサンガは小屋松、一美和成、仙頭啓矢と強烈な3トップを形成した。最終節の柏レイソル戦で13失点をしてしまったことが大きく取り上げられたが、京都のオフェンスの破壊力もまた特筆すべきレベルであった。
その中でトップの一美を支えたのが仙頭と小屋松であった。年齢は違えど、ともに京都橘高校の出身で2012年度の第91回全国高等学校サッカー選手権大会で5得点をあげ得点王に輝いた仲だ。
この3トップ全員が来季はJ1でプレーするのではないか?と言われているが、今回は既にサガン鳥栖への移籍が決まった小屋松を紹介したい。50m5秒8の豊かなスピードがあり縦への突破とゴールへの嗅覚を併せ持つ。
Jリーグではこれまで名古屋加入後からMFで起用されることが多く、またスピードスターにありがちな怪我の多さもあり今一つ高校時代ほどのインパクトがなかった。それが、今季はよりゴールへ近い位置でプレーすると9ゴールをあげた。ゴールをあげるだけでなくチャンスを作り出す力も発揮、1試合平均敵陣パス数38.4はリーグ4位、1試合平均チャンスクリエイト数2.3はリーグ9位と良さを前面に出して見せた。
このまま仙頭と共に京都橘ブランドをJ1に輝かすことはできるだろうか?