サッカーという競技における「左利き」は、ロマンの一つといっていいだろう。
左足を得意とする選手は感性や創造性に優れていると言われ、かつてマラドーナ、プスカシュ、ハジ、リヴェリーノといった数多のファンタジスタが、その類まれな才能によって見る者を魅了した。
現代のサッカー界でそのファンタジスタは絶滅危惧種となった。しかしそんな中でも「左利き」であることを生かして活躍している選手たちがいる。
そこで今回は、より最近での活躍に焦点を絞ってそんな選手たちを紹介しよう。
カイ・ハヴァーツ(レヴァークーゼン)
あのルディ・フェラーSDが「彼にはサッカー選手としての限界が存在しない」と絶賛する怪物。
188cmという体格に強烈なテクニック、クールさを兼ね備える彼を、フェラーは「ミヒャエル・バラックとメスト・エジルの融合させたような選手」と評しており、その左足の能力もずば抜けている。
各ビッグクラブが彼に熱視線を送るが、レヴァークーゼンは売却する条件として1億ユーロ(およそ118億円)を想定しているとも伝えられる。