元日本代表の高原直泰が代表兼監督兼選手の“一人三役”を務めていることで知られる沖縄SV(エスファウ)。

今シーズンJFL昇格を目指す彼らが、新たな取り組みを発表した。

沖縄SVは以前から地域貢献活動を積極的に行っているが、そこにより力を入れるため今回打ち出したのが、SDGsへのチャレンジである。

SDGs(エスディージーズ)とは、Sustainable Development Goalsの頭文字をつなげたもの。「持続可能な開発目標」を意味する。

2015年の国連サミットで採択された2016年から2030年までの国際目標で、17のゴールと169のターゲットがあり、地球上の誰一人として取り残さない社会をつくることを目指している。

発展途上国だけでなく、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものだ。

沖縄SVはこのSDGsに賛同し、プロジェクトをスタート。その第1弾として、これまでも力を入れていた沖縄の伝統的工芸品のPRをより積極的に進めるため、伝統的工芸品がプリントされたトレーニングウェアをリリースした。

XF(エグゼフ)によるドライシャツ「OKINAWA SV SDGs CRAFT WEAR」は、琉球びんがたや八重山ミンサーなどを全面にデザイン。また背面にはSDGsを掲げ、SDGsがどんな活動であるか、サッカーファンをはじめ多くの人にその大切さを伝えることも目指している。価格は7,000円(税込)。

素材には使用済みペットボトルから生まれたエコ素材やリサイクル繊維を使っており、地元はもちろん遠征先、さらには試合でも着用。また、シャツは義援金付きで販売されており、売上の10%(700円)が国連UNHCR協会を通じてUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が実施する「世界の難民・避難民の保護・支援活動」に寄付されるという。

以下は高原直泰のコメント。

「沖縄SVは、この3年間サッカーチームとして沖縄にどう寄与すれば役に立てるか。さまざまなプロジェクトにチャレンジしました。伝統工芸とのコラボ、サンゴやもろみ酢などの地域資源を活用した商品開発、沖縄のスーパーフードやフルーツの自然栽培、ビーチのごみ拾い、ウォーキングイベントへの参加など、多岐にわたります。

私たちが少しでも地域に目を向け、共に活動することで、少しでも地域が元気になり、そしてみんなの笑顔が増えていくことが、何よりも重要なこと。そして、フットボールクラブとして1つでも多く勝利し、Jリーグ入りを実現し、喜びを分かち合うこと。

今年も、1月21日からはじまるJリーグのキャンプマッチに、沖縄の伝統的工芸品をプリントしたゲームユニフォームを着用していく予定です。沖縄SVは、SDGsの名のもとに、一緒に沖縄の価値、そして魅力を、伝えていきます」

JFL昇格に向け、シーズンへの準備を進めている沖縄SV。そんな彼らの、ピッチ外でのこうした取り組みにもぜひ注目したい。

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