28日、アジアカップ2019準決勝のイラン対日本の試合は、0-3という結果で終了した。

マフディ・タレミが欠場のイランは、ヴァヒド・アミリを左サイドで、イフサン・ハジ・サフィをインサイドハーフで起用した4-1-4-1で臨んだ。

一方の日本代表はこれまでと全く同じ4-2-3-1であるが、負傷で遅れていた大迫勇也がワントップに復帰した。

試合の序盤は日本代表がボールを支配する展開となり、主にサイドからチャンスを作れる状況にあった。

だが時間が進むとイランがかなり前に早くボールを送ってプレスをかけてくるようになり、アズムンが孤立する状況を解消。押し込まれる場面も増加し、自陣で多くのセットプレーを与えてしまう。

両者ともに緊張感ある一進一退の時間が続き、0-0でハーフタイムに突入する。

しかし後半になって流れを掴んだのは日本だった。流れの中ではそうパワーバランスは変わっていなかったが、一瞬のプレーが勝敗を分けた。

56分に裏に抜け出した南野がDFカナーニに倒されるも、ファウルはなし。ダイブをアピールするイランの選手を尻目に起き上がった南野がクロスに持ち込み、大迫がヘッドを叩き込んだ。

さらに64分には高い位置でボールを奪ってからのカウンター。南野がペナルティエリアに飛び出して折り返すと、それがDFプーラリガンジの手に当たってハンドに。VARでの判定となったが、それを経てPKが認められた。

大迫は冷静にゴール右隅へと叩き込み、日本はリードを2点に広げる。

反撃を狙うイランは早い時間に交代枠を使い、アンサリファルド、ゴドス、トラービを投入して4-4-2に変更。

しかしその分守備には穴が生まれ、日本もカウンターで押し返せる状況だった。イランの激しい攻撃を受けながらも、決してネガティブな状況に陥らずに時間を進めていく。

そしてアディショナルタイムには裏に抜け出した原口元気が3点目を奪取し、完全に試合を決めた。

0-3でイランを下した日本代表は、2大会ぶりのアジアカップ決勝進出。大会史上最多記録を更新する5回目の優勝を狙うことになった。試合は2月1日の午後23時にキックオフされる。

ただ、日本はこのイラン戦で遠藤航が負傷でプレー続行不可能になっており、酒井宏樹も交代を要求してピッチを去っていた。決勝でどのようなメンバーを選択するのか注目される。

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