プレーはまさに本家譲り

Qolyに掲載したインタビューによれば、子供の頃は元ブラジル代表FWロナウドに憧れており、現在(2016年当時)はネイマールが好きだと答えている。

しかしプレーに関しては“ベトナムのメッシ"との言葉通り、上背こそないものの、並外れた敏捷性と本家を彷彿とさせる緩急を織り交ぜたドリブル突破が最大の武器である。

またベトナムの選手全般にいえるが、小柄であっても非常に足腰が強い。グエン・コン・フォンの場合は自ら決めることも、周りを使うこともできる。まさに攻撃の中心だ。

前述のように彼はJリーグでは活躍できなかった。かつて恩師である三浦俊也氏はその理由に「フィジカル、戦術眼」を挙げているが、代表においては気心の知れた選手たちで構成されていることもあり、ほとんどその面がマイナスに作用することはない。

個人能力の高さは折り紙つきで、特に吉田麻也や冨安健洋のような日本の大型DFは彼の瞬発力に悩まされることになるだろう。一方で高さは全く期待できないため、彼には良い形で足元にボールを持たせないことが大事になる。

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