オーストラリア代表
前回王者のオーストラリアだが、初戦でヨルダンに金星を献上し、苦しみながらの2位通過となった。
グラハム・アーノルド監督の現チームはポステコグルー(横浜F・マリノス監督)時代のポゼッションサッカーを継承しており、長年、日本を苦しめた高さという意味ではそれほど恐ろしくない。
また、プレミアリーグで活躍するアーロン・ムーイが大会前の負傷で外れ、司令塔の不在に悩まされている。
彼らは中東の地を苦手とする傾向にあり、その意味ではもっとも組みやすしという印象だが、苦しみながら突破したことが逆に不気味でもある。
その他は?
日本は首位通過するとドバイへの移動が必要になるが、2位通過だとラウンド16はウズベキスタン戦と同じスタジアムで試合ができ、しかもそこで勝利した場合、準々決勝まで1日多く休める(その分、準決勝から決勝までが1日少なくなるが)。
ただ首位通過した場合、同じブロックの顔ぶれはヨルダン、イラン、中国、タイなどであるのに対し、2位通過だった場合のブロックには、韓国、イラク、開催国のUAEなどが控える。先まで考えると首位通過のほうがやや楽かもしれない。
相手の視点でも考えてみよう。
勝点で並ぶカタールとサウジアラビアは直接対決で順位を決めることになるが、首位通過ならイラクと、2位通過なら日本かウズベキスタンとの対戦となる。
編集部K氏によればカタールはウズベキスタンと相性が悪く、またカタール、サウジどちらも日本は嫌がっているはずなので、普通に首位通過を狙ってくるだろうとのこと。
そうなると、現時点で得失点差で上回るカタールよりは、日本が一昨年に敗れているサウジが2位になる可能性のほうが数字上は高い。
そして、カタールと相性が良いというウズベキスタンは、今日の試合できっちり引き分け以上の結果を求めてくるはずである。