「受け手」という意味では南野も一緒である。

しかし彼は初戦で機能したことにより、中島、堂安、さらにその後は大迫も含め、誇張していえば“周りを生かす天才”のような3人からサポートされる恩恵に恵まれた。だからこそ3試合連続4ゴールという結果を残せたとみることもできよう。

もちろん限られた機会をモノにしたのは彼自身の力であるが、もし同じポジションに別の選手(例えば北川)を当てはめていたのならどうだったであろうか。他の選手も同様に、中島、堂安のどちらか一人だけでも同じピッチの上に立てていれば、相乗効果でまた違った結果を残せていたかもしれない。

仮にメンバーを一新するにしても、せめて香川真司のように周りを生かせる選手を一人は組み込ませるべきだったのではないだろうか。

森保監督はキルギス戦の前に行われた会見で「2チーム分、それ以上の選手層を持って戦えるように」と話した。それ自体が悪いわけではないが、優れた2つのチームを作るよりも、中心的な選手が1人、2人が欠けてもその穴をきっちり埋められる選手を発掘するチーム作りも必要だったのではないだろうか。

ほぼ全てが上手くいっているような森保体制であるが、あえてその点については問題提起をしておきたい。

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