『Ahram』は27日、「ムハンマド・サラーは、エジプトサッカー協会の取締役に辞任を要求するかもしれない」と報じた。

先日自身のツイッターで「通常サッカー協会は、選手の問題を解決しようとするものだ。しかし私が見ているものは全く正反対だ。自分や弁護士の手紙が無視されるのはなぜか。返答する時間がないのか?」と投稿し、協会を批判したムハンマド・サラー。

メディアによれば、このきっかけは肖像権の問題だったという。

サラーは通信会社のボーダフォンと契約を結んだものの、4月にエジプト協会のスポンサーであるライバル会社のプロモーションに写真を使われてしまった。

その抗議は受け入れられ、後に広告からサラーの写真は取り除かれている。

しかしその後、ワールドカップの間にはチェチェン議長のラムゼン・カディロフから名誉市民の称号を受けることになり、サラーは「政治的に利用された」とエジプト協会に怒りを表し、一時は代表引退も検討したという。

そして今回の記事によれば、サラーの代理人ラミー・アッバース氏は現在サッカー協会に対して複数の要求を突きつけており、返答がなければ取締役会の解散を求めることを明かしたとのこと。

ラミー・アッバース

「我々は、代表チームでのムハンマドに対する扱いへの保証を求めている。肖像権の侵害のようなことが二度と起こらぬようにだ。

しかし、彼らはまだ返答もしない。

ムハンマドは代表チームでの活動中に落ち着けていない。選手に対して恥ずべき扱いをする協会はない。ワールドカップでの失敗はまさに無能な管理によるものである」

なおラミー・アッバース氏は、代表チームでの活動中に2名の警備員を同行させること、いかなる代表の広告活動やメディア取材、VIP訪問などにも拘束されないということを約束するよう求めているとのこと。

ムハンマド・サラーは9月に行われるアフリカネイションズカップ予選のメンバーに入っており、今後代表チームに合流することになるが、それまでに対立は解決されるのだろうか…。

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