DMF部門

エンゴロ・カンテ(フランス)

ルカ・モドリッチ(クロアチア)

グループリーグにおけるベストイレブンを決定する際にも彼を推したが、再びエンゴロ・カンテを紹介する必要はあるだろう。

決勝のクロアチア戦では、クロアチアが「カンテ外し」の攻めを行ってきたことなど(胃腸炎を患わっていたという報道)もあり、地味な働きに終始したが、この試合を除くとほぼ全試合でMOM級のパフォーマンス。キリアン・エンバペという強烈な存在感に目が行きがちだが、フランス優勝の立役者の一人として称賛を送るべきだ。

そして、そのフランスと最後まで熱戦を繰り広げたクロアチアの英雄、ルカ・モドリッチが見せた輝きも忘れてはならない今大会のハイライト。

世界最高峰の状況把握と判断能力、そして洗練されたボールテクニックを持ちながらも献身的なプレーを厭わず、まさに「背中でチームを引っ張る」ということの重要性を説き続けた。

FIFAが選考する「最優秀選手賞」にも挙げられたが、これには異論もほとんど起こらなかったのではないだろうか。

なお次点は、黒子に徹し続けながらも才能の片りんを随所で発揮したポール・ポグバ(フランス)。また、「あのベルギー戦での出場停止さえなければブラジルも…」と最後まで悔やまれるほどの働きを見せていたカゼミーロ(ブラジル)とした。