ラッセ・シェーネ

デンマーク代表
アヤックス所属
MF
No.19
1986年5月27日(32歳)

ペルー戦では中盤の要であるクヴィストが故障するアクシデントに見舞われた。

だが、そこでチームが崩れなかったのは、その代わりに投入されたシェーネが評価に値する働きを見せてくれたからだ。

第二戦でそのシェーネらが対峙するオーストラリアは、予選突破後にファン・マルワイクが監督に就任したことは有名な話だ。

そして、この監督交代で、中央を締める守備ブロックの構築と各ポジションでのスライドが非常にスムーズになり、俗に言う「簡単には崩せないチーム」となった。フィジカル能力にも優れ、スタ―揃いのフランス攻撃陣も手を焼いたことも記憶に新しいだろう。

そこでデンマークに必要となってくるのが、「前線に的確なタイミングでパスを打ち込む能力」と「自ら攻め上がり危険地帯に侵入して攻撃に変化を付ける力」であり、まさにシェーネの得意ジャンルだ。

チームの核であるエリクセンともアヤックス時代にプレーしていた時からの好連携が期待でき、この思わぬ形でのベテランMFの抜擢が功を奏するかもしれない。