世界最大級の祭典であり、各国からスポーツファンが集うワールドカップ。

大会はもちろんサッカーという競技が主ではあるが、そこでは異なる文化を持つさまざまな人々の交流があり、互いに刺激し合いながら新たな何かを生み出す一つの原動力ともなっている。

日本人が始めた、試合後の清掃活動もその一つだろう。

ワールドカップにおいては、1998年フランス大会から始まったとされるこの活動。前回2014年になって大きな話題となったが、この活動の輪が少しずつ広がりを見せている。

19日は、日本代表と対戦したコロンビアのサポーターが試合後、日本人と一緒に清掃活動をしている様子が伝えられ、別の会場で行われた試合でも、ゴミを拾うセネガル人サポーターの姿があった。

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これに続いたのは、20日の第2試合で対戦したウルグアイとサウジアラビアのサポーターだった。

試合は1-0でウルグアイが勝利し2連勝でグループ突破が決めたが、試合後、両チームのサポーターがごみ袋を手に清掃活動をしていたのだ。

これを『El País』ウルグアイ版のSNSは「日本人に触発された」と動画付きで紹介。

また『Ovación』によると、清掃に参加したウルグアイ人サポーターは「日本人のアイディアを盗んだわけじゃないけど、何事も努力しなければならないことを学んだんだ」と語っていたという。

一方のサウジアラビアは、埼玉スタジアムで行われた2016年11月の日本代表戦後にも日本のサポーターと一緒に清掃活動をした“実績”がある。

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開幕戦で開催国ロシアに大敗し、この日敗れたことで敗退が決まってしまったが、サポーターたちは12年ぶりとなった世界の舞台で模範的な態度を示した。

この活動について、一部で「貧しい人たちの仕事を奪うのではないか?」との指摘もある。確かにその側面もあるが、これらのニュースを見た母国の人たちは、みな口を揃えて「誇らしい!」「われわれも見習うべきだ!」と反応している。

あるウルグアイの女性がつぶやいた「善い行いが“伝染”していますね」という言葉は印象的だった。

今後、日本だけが特別に美談として取り上げられることはなくなるかもしれない。しかしそれは文化が浸透したことの何よりの証であり、我々はそのことをむしろ誇らしく思うべきであろう。