ヴァイッド・ハリルホジッチの監督解任に揺れる日本サッカー界。
ここまで数々の監督が日本代表を指揮してきたが、いったい誰が一番勝ったのだろうか。暫定監督などを除き、1997年の岡田武史監督以降のデータを調べてみた。データは全て公式戦に限ったものだ。
まず、1位はイヴィチャ・オシムで20試合戦い13勝2分5敗で堂々の勝率65%だった。
Jリーグを代表する名監督であったオシムは、当時アジアカップ敗戦を問う声が上がるなど、批判の声もあったがさすがの数字と言ってよいだろう。
2位はハビエル・アギーレで10試合で6勝2分2敗。アジアカップ敗戦もあったが、八百長問題を含めての辞任だっただけに全体を通した成績は良く、悔やまれる結果と言えるか。
だが、ここで面白いのがワールドカップでは勝率が低い監督の方が成果をあげている点である。
岡田武史監督は第一次政権と第二次政権を足したデータであるが、合計64試合で31勝16分17敗の48%、二回目だけに限定しても50%程度しかない。
2010年の南アフリカワールドカップでは土壇場で戦術を変え見事ベスト16に導いたが、やはりその道程には相当の苦しみがあったことが予想できる。
最下位も2002年のワールドカップでベスト16入りを果たしたフィリップ・トルシエである。
当時「フラット3」などの戦術用語は流行語にもなったが、チーム状態は最悪な時期もあり、勝率は46%(50試合で23勝15分12敗)と決して良くはなかった。
気になるヴァイッド・ハリルホジッチは38試合戦い21勝9分8敗。勝率は55%と4位の成績であった。