あまりにも利己的である
前述したように、これはただゴールとアシストだけの話ではない。そしてスタッツのデータだけでもない。
今、彼はたとえベストのプレーをしていなくても、スコアシートに名前が載り、決定的なゴールやアシストを記録する。しかし同時に、あと2~3回の機会を作るべきときもある。
PSGが敵陣で作成するチャンスのレベルを考えれば、彼のようなクオリティの選手はもっといい数字を叩き出すはずである。
レアル・マドリーとの試合は、彼がやってきたことの縮図だ。個々の輝きが、ネイマールの鈍い判断の影に隠されている。
彼は試合を独力で動かそうとし、レアル・マドリーがかけてくるプレッシャーに腹を立てた。無理なドリブルを仕掛け、PSGのカウンターの速度を落としただけでなく、彼のチャンスを作ろうとする試みはレアルに封じられた。
これはシーズンを通しての積み重ねが表れたものだ。自分の責任だけでないときにも、無理に一人で引っ張ろうとする。
彼の意思決定が成熟しており、自分を殺す術を身につけていれば、この試合の結果は違っていたかもしれない。