エールディビジ第28節、PSV対VVVフェンロ戦の最中にこんなシーンがあった。
フィリップス・スタディオンに詰めかけた3万人以上のサポーターが拍手。ただ、喝采を送った相手は、PSVの選手ではない。この試合に出場してすらいないVVVの選手に対するもの。
これには理由がある。先日、VVVは今季7得点をマークしていたドイツ人FWレナート・ティーが、首位PSVとの試合を欠場すると発表。その理由は、7年前にドナー登録していたティーが白血病患者に自らの血液を提供することになったため。
6試合勝ちから見放されていたVVVとしては、エース離脱は痛いはず。それでもティーの血液提供の申し出を快諾していたのだ。
その英雄的な行為を讃えるために、彼の背番号11番と同じ前半11分にサポーターたちが拍手を送ったというわけ。
De player escorts geven de geweldige actie van Lennart Thy door. Zij komen zo het veld op!
Volg Lennart, word stamceldonor! ❤️#psvvvv #LennartThy pic.twitter.com/4SpC61XSeH
— VVV-Venlo (@vvvvenlo) 2018年3月17日
さらに、マスコットキッズたちが「レナートに続き、ドナーになろう」と書かれたTシャツを着用するなど、PSV側も全面的にサポートしていた。
Na afloop van #psvVVV werd held Lennart Thy uitgeroepen tot Man of the Match door de PSV-supporters. Mooi gebaar! pic.twitter.com/Izd8tMuweG
— VVV-Venlo (@vvvvenlo) 2018年3月17日
そんな試合はVVVに退場者が出たこともあり、PSVが3-0で勝利。だが、「Man of the Match」にはなんと欠場したティーが選ばれていた!ここまでやっちゃうとは。