応援ナビゲーターとは?
そもそもの話になるが、「応援ナビゲーター」とは何なのだろうか。
端的に紹介すると、セレッソ大阪のホームゲーム開催時にスタジアムに登場して、サポーターたちと試合を盛り上げる。または、試合外でも自身のSNSなどを用いてクラブのPRに貢献する存在である。
一度でもセレッソ大阪の試合を観戦に訪れたものであれば、彼女たちのことは目にしたことがあるはずだ。
当初は「セレッソ大阪をPRする女の子を発掘する」という、同クラブを応援する商店街のある企画からスタートしたものだが、今やこのクラブの看板の一つになりつつある。
気になる選考基準は?
「一体どのようなポイントを見て合格者を決めるのだろうか…」
どのオーディションでも必ず合格者と不合格者に分かれるものだ。しかし、その差はどこにあるのだろうか。
その素朴な疑問をオーディションの審査員として参加されていたクラブ関係者の方にぶつけてみたところ、「これが正解とかはないですが…」という前置きをしつつも、ある答えを返してくれた。
「やはり、コミュニケーション能力の資質は見てしまいますね。セレッソ大阪の応援ナビゲーターは、スタジアム外でのPR活動もあり、サッカーファンだけではなく子供たちなどとも交流する機会があります。なので、老若男女問わずにコミュニケーション能力を取れる人は有難いです」
また、続いて「なるほど!」と感じさせれられたのが、臨機応変に対応できるアドリブ能力の重要性であった。
「たとえば、ただ与えられた台本を読むのではなく、そこにアレンジを加えてくれてくれるような人のほうが嬉しいです。また、現場仕事では全てがシナリオ通りに進むとは限りません。なので、タイムスケジュールに狂いが生じたり、必要なコメントが急遽変更されることもあります。それでも、動じることなくスムーズにこなしてくれるとこちらも助かります」
実際、今回のオーディションでも突如として「何か一発芸はありますか?」と振ってみたり、「今季のセレッソのユニフォームを今から宣伝してみてください」と投げてみたりと、いかにも大阪のクラブらしい“無茶振り”も度々見られたが、その理由もこの選考基準がベースになっているからなののだろう。
もし、「いつか私もセレッソ大阪応援ナビゲーターに」という意思があるようならば、「コミュニケーション能力」と「アドリブ能力」は磨いておいて損はないかもしれない。