2017シーズンの明治安田生命J1リーグを制した川崎フロンターレ。彼らが11日、株式会社スパイスアップ・アカデミアが主催する海外インターンシッププログラム「M:I Football in バンコク」の後援をすることを発表した。
このプログラムは、主に大学生・専門学生などの学生を対象にしたもの。東南アジアの地で、日々課されるビジネスミッションに対して、異国の地でそれぞれの知恵と足を使って、調査、仮設の構築、提案をその日のうちに行い、最終ミッションとしてJクラブから課される課題のプレゼンテーションを行う実践型の教育プログラムとなっている。
受講した学生はこの課題解決のプロセスを通じて、海外で働くということを疑似体験し、就職活動などでの他学生との差別化や海外就業という選択肢の拡大を実現している。また、このインターンに参加した学生の提案が川崎フロンターレに採用されたという実績もある。
2017年2月にホーチミン(ベトナム)にて第1回を開催し、8月のシンガポール、ベトナムでの開催に続いて今回が第3回目の開催。これまで25名の卒業生を輩出し、スポーツ業界への就職や海外就職のチャンスを掴んでいるとのことだ。
川崎フロンターレ事業部の池田圭吾氏はこのプログラムへの後援の背景を以下のように語る。
「川崎フロンターレは2013年からアジア戦略の一環としてベトナムでの活動をスタートしました。2017年はAFCチャンピオンズリーグ・ラウンド16でタイのムアントン・ユナイテッドと対戦し、タイを含め、今後アジアサッカーはますます発展していくと考えています。またアジア各国からの訪日外国人数も年々増えている中で、Jリーグのクラブである“川崎フロンターレ”の認知度を世界で高めていきたいと考えています」
池田氏は夏のプログラムにおいて、実際に現地でオブザーバーとして参加。学生たちが日々現地でクラブの知名度の調査を行い、川崎フロンターレが今後アジアでどのような活動をすべきか、頭を捻りながら立案する姿に感銘を受けたという。
「このプログラムはアジアにおける川崎フロンターレの認知度がどれくらいあるのかという現状を知ることができる貴重な機会です。参加する学生の皆さんには、アジアでの普段とは異なる環境で人として成長しつつ、クラブのアジアでのブランディングを進めていく上でのアイデア、学生ならではの自由な発想と着眼点を期待しています」
川崎だけでなく、ホームタウンが国際都市として評価を高めているアビスパ福岡、アジア各国からの観光客が急増している沖縄のFC琉球と、3つのJクラブがこの「M:I Football」を後援している。
現在は、2018年3月12日~16日に実施される春のプログラムに向け、説明会が各地で開催中。
直近は今週末、12月23日に新宿で開催。年が明けてからも新宿ではたびたび開催されるほか、福岡(1月5日)や大阪(1月13日)でも行われる予定だ。
プログラムの詳細や説明会のスケジュールは公式ページから。