少し話題を変えますが、僕はこのような質問をよく受けます。

「シュートが下手なんで、ゴールを決める秘訣を教えてもらえませんか?」

そして、僕はいつもこう言います。「フットサルをプレーして下さい」と。

ゴールを決める秘訣は、リアリティーのある局面でシュートの成功体験と失敗体験をどれだけ行ってきたかであり、その数が重要です。

言い換えるならば、幼少期から現在に至るまで、どれだけシュートを打って成功したり、失敗したりしてきたかにかかってきます。

ちなみに、「杉本選手がフットサルをしていた」という話を僕は聞いたことはありません。

「なら、フットサルをしなくていいじゃないか?」

そう思われる方もいらっしゃると思いますが、それは違います。

杉本選手はFWだったから、蓄積してきたシュート体験が多いだけです。それは僕も弟も同じです。

世界に目を向けてみてください。

サッカーのみならずフットサルの先進国である南米のブラジルや欧州のスペインの選手たちは、MFでもDFもゴールを決めていませんか?

フットサルからどれだけの影響を得たかは選手によってまちまちでしょうが、少なからずフットサルからインスパイアされたものがあると思います。

また、フットサルから様々なものを得られるということも紛れもない事実でしょう。

得られるものは本当に多種多様で、テクニックや判断や決断力、ボールがないところの動き、ディフェンス能力、トランジション能力、敏捷性…などなど多くありますが、特に僕が強く思うのはシュートの部分です。

サッカーでは、一試合してもシュートを一本も打たずに終わる試合や練習が多々あります。

ですが、フットサルではそれは皆無です。

サッカーの約1/8サイズのコートで5対5で試合を行うわけですから、必ずどこかでシュートシーンは訪れます。

その分、ゴールのサイズも小さく、サッカーよりもゴールすることは難しくなりますが、今回お伝えした三つのポイントもたくさん試すことができるわけです。

「シュートは必ずゴールしなくてはならないものだ」と考えて悩んでいる人は一度立ち止まってみてください。

シュートは成功失敗体験を増やすことにより、その確率を少しずつ上げていけば良いのです。

そして、その練習舞台に、フットサルを選んでみてはいかがでしょうか?

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