筆者名:永井義文
元フットサル日本代表、元シュライカー大阪の選手で、名古屋グランパスのFWである永井龍の兄。現在は指導者として、各種メディア、イベント出演、解説など、日本フットサル界を盛り上げるべく活動中。よしもとクリエイティブエージェンシー所属。 当コラムでは、「仲良し兄弟」として有名な自らのエピソードを軸にして、「仲良し兄弟の秘訣」を伝えていく。
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さて、コラムも今回で第三回目です。
僕のコラムを初めてご覧になる方は、「なぜこのような連載を始めたのか」と疑問に思うところもあるかと思いますが…、その理由はvol.1でお伝えさせて頂いたので、そちらをご覧になってから読んでいただければ幸いです。
今回扱うテーマは題して、「親の『ありがとう』と『ごめんね』が、兄弟の仲を良好にさせる!」です。
早速その理由に迫りたいと思います。
まず、兄弟姉妹で喧嘩を避けることは絶対にできません。
喧嘩は起こることが当然ですし、重要なのは「喧嘩を回避すること」ではなく、「喧嘩の前後にどうするか」です。
そこで大切になるのが、喧嘩をしたりルールを破った際に必ず「ごめんね」と言えることであり、何かをしてもらったら「ありがとう」と言えることです。
これは不思議なもので、家族間で出来るようになれば、また、学校や家庭外で友達や様々な人にでも出来るようになれば、自ずと兄弟の仲も良くなっていきます。
人間関係を良くするための「魔法の言葉」と言っても、決して大袈裟ではないかもしれません。
今思えば、父や母からもその重要性を説かれてきました。
そして、ここからが今回の一番大切な所になります。
それは、永井家では、ただ子供に教えるのではなく、父と母が自ら率先して行っていたということです。
父から母への「ありがとう」と「ごめんね」。
母から父への「ありがとう」と「ごめんね」。
それらの言葉は常日頃から家庭内で飛び交っていました。
また、父や母が僕ら子供たちに対して間違ったことをした時に、しっかりと謝られたことも覚えています。
僕たちはこういう姿を子供の頃からよく見てきたわけですが、親が子供にこの光景を見せることは、とても大事なことだと感じています。
周りによくいませんか?
自分のミスを認めず全て人のせいにして、なんとかその場を逃れようとする人が。
あなたはそのような人を見てどう思いますか?
自分のミスを認め、謝ってくれた人とのほうが信頼関係を築けていませんか?
それは親子でも兄弟でも同じでしょう。
また、自然に「ありがとう」と言い合える関係が、信頼関係を深めるとも言えるかもしれません。
父と母は、お皿を運んだ時、リモコンをとった時、洗い物をした時、洗濯物をたたんだ時…どんな些細なことでも必ず僕たちに「ありがとう」と言ってくれました。
そして、子供ながらにその言葉が嬉しかったことを覚えています。
「子供だから…」となめてはいけません。
思っている以上に、子供は親の行動を見ているものです。
僕自身、いつも見ていないフリをしながらも、父と母の行動をよく見ていましたから…。
前回(vol.2)のコラムで取り上げた「挨拶」、そして今回の「ありがとう」と「ごめんね」を今から徹底してみてください。
簡単なようで難しいかもしれませんが、自然と兄弟の仲も良好になっていきますよ。