欧州主要リーグの一つ、セリエAで6連覇中のユヴェントス。彼らはUEFAチャンピオンズリーグでもここ3年で2度決勝進出を果たしており、世界屈指の名門クラブとして認知されているイタリアの盟主だ。
そんな彼らのドキュメンタリー映画『THE JUVENTUS STORY』のプレミアムツアー上映会が世界各地で開催中。日本でも18日に東京・渋谷で行われた。
こちらは映画のポスター。写っているのは、ユヴェンティーノであれば誰もが知る偉人、ジャンニ・アニェッリである。イタリアの自動車メーカーFIATの元名誉会長で「弁護士」の愛称で知られた人物だ。
1923年にジャンニの父エドアルド・アニェッリがユヴェントスを買収して会長に就任。以降、ユヴェントスは国内外で数多のタイトルを獲得しており、クラブとアニェッリ・ファミリーの深い繋がりがこの映画のメインテーマとなっている。
こちらは監督を務めたマルコとマウロのラ・ヴィッラ兄弟。双子の彼らは大のユヴェンティーノであり、「製作期間9年」という大作にはユーヴェへの愛が詰まっていた。
その一方で、2000年代にクラブ史上初の2部降格を喫した「カルチョーポリ」などの負の歴史にもしっかりと触れられている。クラブ関係者が“舞台裏”を語る場面も数多く盛り込まれており、サッカー映画としての仕上がりはかなりのもの。ユヴェンティーノはもちろん、カルチョ好きのサッカーファンにとっても非常に興味深い内容となっている。
イタリアではすでに上映され、興行収入1位を記録。日本でも年内の一般公開を目指しているとのことで、その際に改めて注目したい作品だ。