『AP』など各メディアは、「ユヴェントスのアンドレア・アニェッリ会長は、イタリアサッカー連盟から1年の活動禁止命令を受けた」と報じた。
これは以前から報じられていたウルトラス(サポーターグループ)へのチケット販売のやり取りに関するもの。
犯罪集団(マフィア)の一つであるンドランゲタと関係があるウルトラスのロッコ・ドミネッロと会談したことは既に明らかになっている。
しかし、アニェッリ会長はこれらの会談は祝賀行事の中で行われたもので、違法行為に関わったことは否定していた。
マフィアはクラブから手に入れたチケットを払い戻すことで資金を得て、これを組織に流していたという。
ロッコ・ドミネッロはその後スキャルピング(投資顧問法で禁止された不正行為)で逮捕され、8年の懲役刑となっている。
検事のジュゼッペ・ペコラロ氏は2年半の活動禁止を要求していたが、最終的には1年と判断された。
また、セキュリティディレクターのアレッサンドロ・ダンジェロが15ヶ月、チケット担当ディレクターのステーファノ・メルッラ、元マーケティングディレクターのフランチェスコ・カルヴォも1年の活動禁止を言い渡された。
さらにクラブには30万ユーロ(およそ3947万円)、4名にはそれぞれ2万ユーロ(およそ263万円)の罰金の支払いが命ぜられた。
ンドランゲタはユヴェントスのウルトラスと15年にわたって関わりをもっているとされており、その中でスキャルピングによって大きな利ざやを得ているとも。
一方、ユヴェントス側は不正行為に関わったという疑惑を否定しており、アニェッリ氏らもこの判決に対して控訴する意向を示している。
アニェッリ氏は先日欧州クラブ協会(ECA)の会長に任命されたばかりであるが、この役職がどうなるかはまだ不明である。
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