『BBC』は6日、「カタールでのワールドカップの開催が不可能になる政治的リスクが増大している」と報じた。
記事によれば、これはカタールW杯のインフラ整備を担当している建設会社に対し、経営コンサルタントの『Cornerstone Global』が送付した警告によるものだという。
その開発の規模は2000億ドル(およそ22兆4980億円)に至ると言われており、多くの国際的企業が関わっている。
しかし、『Cornerstone Global』はこのプロジェクトが「ハイリスクなもの」だと各社に警告したとのこと。その裏にはカタールと中東諸国との断交問題の他、汚職の問題が深刻化しているということがあるという。
Cornerstone Global
「西側の外交官が個人的に述べ始めている。トーナメントが計画通りに行われるかは不明だということを。
その理由は、インフラ開発や入札プロセスにおける多くの汚職疑惑である。
カタールはトーナメントをホストするにあたってとんでもないプレッシャーに晒されている。現在の政治的危機は、少なくとも反対運動を加熱させる。
今の政治的情勢がもたらすものは、トーナメントがカタールで開催されないという現実的な可能性だ」
なお、現在直近で問題になっているのは12月のクラブワールドカップにおけるテレビ放送である。
UAEで開催される大会であるが、FIFAは断交中であるカタールの放送局『BeIN Sport』に権利を売却したいと考えているとのこと。契約できた場合でも、人員の移動などに問題を抱える可能性が高いと懸念されている。