先日、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、W杯アジア最終予選に向けて日本代表メンバーを発表した。

今回招集された27名のうち、国外でプレーする選手は17名。

ハリルホジッチは度々「国内軽視論」を否定しているが、慣例通り、「海外組」が多数派を占める構成となった格好である。

その後の流れは、こちらも定番。サッカーファンによる、特定の選手に対する「待望論」と「不要論」のせめぎ合いだ。

だが、ここで忘れてならないのは、「メンバー発表時に注目を集める選手だけが海外組ではない」ということ。

日本を代表するスタープレーヤーのように、メディアで大きく取上げられるケースこそ少ないが、自ら強い信念を持ち、世界を相手に戦うプレーヤーが無数に存在していることだ。

そして今回、その中から一人の男を紹介しようと思う。

新たな挑戦を決断した、加藤友介だ。

高校卒業後に単身でアルゼンチンのウラカンに加入すると、高原直泰以来となる「アルゼンチン1部リーグでプレーした日本人選手」として話題に。その後は、日本、インド、タイ、香港、そして、インドネシアへ…。

「国外で戦い続けることの厳しさと魅力」を最前線で体感してきた、男の"想い”をインタビュー形式でお送りする。