筆者名:能登正人(のとまさひと)
海外で底辺から頂点へ。 世界中を股に掛ける、“さすらいフットボーラー” 。
セレッソ大阪の下部組織出身で、高校卒業後は、スペイン、ドイツ、タイの数クラブに所属し、2015年にはジェフユナイテッド千葉・市原でJリーグを経験。 2016年にはラオスのラネサン・ユナイテッドに移籍してシーズン優勝を飾った。今季からはインドネシアに活躍の場を移し、ペルシバ・バリクパパンでプレーする。
当コラムでは、生活の様子やインドネシアのサッカー事情、文化面などを“ゆるーく”配信。
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こんにちは、能登正人です。
ついに、元ガーナ代表MFマイケル・エッシェン、そして、友人でもある松永祥兵さんが所属する、ペルシブ・バンドン(バンドゥン)と試合をしました。
この試合、僕はボランチでスタートしたので、トップ下で起用されていたエッシェンと幸運なことに度々マッチアップ。エッシェンから何回かボールを奪うなど、個人的には「エッシェンに仕事をさせない」という責任を果たせました。
試合自体は、試合終了3分前にコーナーキックから決められ、0-1という結果に終わってしまいましたが…。
でも、やっぱり、この試合で最も印象深かったのは、とにもかくにもエッシェン。
特にワールドクラスのフィジカルには度肝を抜かれました。まさに「異次元」でしたね。 外に散らしてからボックス内に入ってくる時の迫力は、マークしながらも「すげーなこいつ…」って心の中で呟いていました(笑)
ちなみに、コーナーキックの時に彼のマークに付いたのも僕。
「細い自分が、まともにこんな怪物くんと競り合ったら簡単にふっ飛ばされるか、余裕で競り負けるな…」と思ったので、 審判から見えない様にして、僕から先に思いっきり身体ぶつけて対応しました。彼の走るコースをブロックして、3回くらいは守れたんじゃないでしょうか。
そして、ここでもまた驚かせてくれたのがエッシェン。
普通、コーナーキックの時に思いっきり体を当てられたら頭に来るもんですが、彼の反応は「お前、クレバーやな」と笑顔で一言。予想外の紳士的対応に驚かされつつ、「僕は身体が強くないからこれしか出来ないんだ!」と返事しておきました(笑)
試合後には快くユニホームも交換してくれたり、やっぱり、ワールドクラスの選手は人間性も一流ですね。
試合に負けたことは凄く悔しかったけど、世界のトップで戦ってきたエッシェンからの一言は少し自信になりました。
「ワールドクラスを追いかけて…」正人