10月8日に日本代表が戦うことになっているシリア。同グループの中ではもっとも強い相手であると評価されており、現在順位でもトップに立っている。

日本代表にとってはこれが首位争いの直接対決になる可能性が高く、これこそ負けられない一戦となる。

そして先日メディアで話題となったのが「エースが不在になる」という話だ。

今回のシリア代表は継続性の高いメンバーだ。それほど層が厚い国ではないので、アフガニスタン戦、シンガポール戦、そしてカンボジア戦でも特別珍しい選手は出ていない。

それなのになぜ「エースがいない」と言われるのか?そこには『幻のエース』の存在がある。

その名はオマール・アル・スーマー。オリンピック予選で日本代表と対戦し、強烈なフィジカルを見せつけたストライカーである。

大きな期待を集めたマフムード・アル・マワスが伸び悩んでいる中(とは言ってもフル代表の中心的な存在にはなっているわけだが)、今国外でもっとも大きな活躍をしているのがアル・スーマー。

2011年に加入したクウェートの名門アル・カディシヤーで強烈な得点力を発揮し、一時期はイングランドのノッティンガム・フォレストに入団が決まりかけたものの、労働許可証の問題で契約出来ず。

クウェートで継続的に活躍を続けた後、昨年サウジアラビアの人気クラブであるアル・アハリに移籍。中東最高レベルのリーグに初挑戦ということで苦戦も予想されたが、始まってみれば「別格」であった。

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