8月6日、エジプトのアレキサンドリアで2017年アラブ・クラブ・チャンピオンシップ決勝が行われた。
この大会はアラブ地域におけるクラブの大会で、アジアやアフリカのイスラム系諸国から集まった12チームが戦うもの。
本大会はエジプトを舞台に7月半ばから行われ、決勝まで勝ち残ったのはヨルダンのアル・ファイサリーと、チュニジアの名門エスペランス・チュニスだった。
試合は非常に激しいものになり、倒れた選手の扱いやオフサイドの判定を巡って何度も抗議が行われることに。
最終的にはエスペランス・チュニスが延長戦の末に3-2と勝利を収めることにはなったが、判定に不満を持ったアル・ファイサリーの選手がもみ合いの中で審判を暴行。
試合終了直後にはアル・ファイサリーの役員が審判に頭突きする場面もあり、なんとも荒れ果てた内容となってしまった。
試合を裁いたイブラヒム・ヌール・アル・ディーン主審は「試合を中止してはエジプトにとって良いものではなくなるので、続けることにした」と話し、プレーを止めることも選択肢にあったことを明かしている。
なお、この試合に関連して38名が逮捕されたことが伝えられており、ヨルダンのスポーツ大臣までが「エジプトに謝罪したい」と公式に声明を発表することになっている。