先週末に行われたJ2第12節のツエーゲン金沢対ジェフ・ユナイテッド千葉の一戦で、珍しいプレーがあった。

試合は2-1で金沢がリードしているという場面。後半アディショナルタイム5分、1点を追う千葉のGK佐藤優也は決定機を阻止すると…(04:28から)。

なんとそのままボールを持ち出し自らオーバーラップ!

あっという間にハーフウェーラインを越えてしまったのだ。

この試合では34分に金沢DF野田紘史が、53分に千葉DF若狭大志がそれぞれ退場しており、ピッチには選手が2人少ない状況だった。

さらには試合終了間際ということで両チームは間延びしており、千葉陣地の中央には大きなスペースがあった。そのため佐藤は大きく蹴り出すのではなく、自らボールを運んだ方がチャンスに繋がると考えたのだろう。

結局佐藤は近藤直也にボールを預け船山貴之からのクロスがラリベイに合うも、これは惜しくもゴールならず…。

とはいえ、「キャプテン翼」に登場するGK若島津健ばりの超攻撃的なプレーであった。条件が整わないと生まれないなかなか珍しい攻め上がりだ。

試合は2-1で金沢が勝利。

最後のチャンスを逃したラリベイは、「ラストプレーで自分にゴールできるチャンスもあった。そういう意味で、同点にできるチャンスがあったので、悲しい気持ちで帰る。この負けは痛いが、疲れをとって次の試合に向けて頑張っていきたい」と悔しさを滲ませた。

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