『BBC』は21日、かつてアフガニスタン女子代表でキャプテンを務めたハーリダ・ポパルのインタビューを掲載した。

かつて代表選手としてプレーした29歳のポパル。女性がサッカーをするだけで大きな批判を受ける文化の中、国のスポーツのリーダーとして声を上げてきた。

しかし殺害の脅迫を受け、何度も暴行の被害に遭ったことから鬱病を発症し、2011年にアフガニスタンを脱出。インドなどを経て欧州へ渡り、現在はデンマークで難民として暮らしている。

また、デンマークに本拠地を置くスポーツ用品メーカーHummelで働き、昨年はイスラム教の女性がスポーツをしやすいように新しいヒジャブ(肌を隠すためのスカーフ)を製作した。

彼女は『BBC』のインタビューで、アフガニスタンにおける女子サッカーの状況について語ったという。それを抜粋して紹介する。

ハーリダ・ポパル

「本当に危険でした。その時を忘れることは出来ません。もはや生きることはできないと感じた瞬間を。

アフガニスタンの女子サッカーのリーダーになった時でした。私の声は強く、強く発されました。そして国を変えました。

女性の権利を求めるため、国が直面する女性の問題について話すために、私はサッカーをしていたのです」

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