アジア各地で開催されているACL(AFCチャンピオンズリーグ)のグループステージ第2節。

先週、日本勢で唯一勝利を得られなかった川崎フロンターレは、東方足球隊(香港)と敵地で対戦した。

東方は初戦で広州恒大(中国)に0-7と大敗しており、川崎は中村憲剛、家長昭博といった主力を温存してこの一戦に臨んだが、“女性初のACL指揮官”として話題のチャン・ユエンティン監督が率いる相手によもやの苦戦を強いられた。

そのきっかけとなったのが10分過ぎのこと。DF奈良竜樹がペナルティーエリア内で相手選手と接触し揃って倒れたのだが、このファールかどうかさえ微妙なプレーがPKと判定されてしまったのだ。

さらに主審は奈良の退場を命じ、川崎は残り時間を10人で戦うことに。PKもスペイン人マノロ・ブレダに決められ、先制を許してしまう。

川崎は数的不利となったものの、その後は相手陣内で試合を進めた。前半は決定的な場面を作れなかったが、後半に入り、右サイドからの攻撃にゴール前へ飛び込んだ板倉滉が倒れながらゴールを決め追いつく。

同点後は一進一退の攻防に一変するも、お互いに詰めが甘い。川崎はベンチスタートとなった小林悠を投入し勝点3を狙いにいったが、終了間際にハイネルが2枚目のイエローで退場するなど最後までリズムを掴み切れなかった。

試合はそのまま1-1で終わり、東方のチャン・ユエンティン監督は女性で初めてACLの勝点を手にした。2試合連続で引き分けの川崎は2週間後、敵地で広州恒大と対戦する。

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