18日、『Kingfut』は「元エジプト代表FWムハンマド・アブトリカは、裁判所によってテロリストとして監視対象者となった」と伝えた。
しかし、これは特に今始まったことではない。2013年に現役を引退したアブトリカは、それ以前からずっと政府にマークされていた存在だった。
エジプト代表で100試合以上に出場してきたアブトレイカは、同国で最も人気のある選手として知られた一方で、政治的な活動にも積極的に参加してきた。
カイロ大学で哲学と芸術を学んだインテリでもある彼は、解説者としてもその知性的な話術で人気を博す。
政治的には常にリベラルな立場を取っており、人道的活動にも積極的だった。アフリカの貧困を撲滅するための運動に参画し、病院やモスク(イスラム教の施設)建設には寄付を惜しまなかった。
また、イスラエルによるパレスチナへの攻撃には一貫して反対の立場を取っており、2008年のアフリカ杯ではそれを非難するTシャツを見せて処罰を受けたことも。
ガザ地区のクラブが彼の行為に共感を示し、アブトレイカの象徴でもある22番のユニフォームを着て感謝を伝えたというエピソードもあるほどだ。
そして、インテリである彼はアフリカ諸国の独裁的政治に対しても反対の立場を取っている人物であると広く知られている。