『Ahram』は「エジプトの歴史上最高の選手の一人と言われている英雄ムハンマド・アブトリカは、中央銀行によって資産を没収されたものの、国を離れることはないと話した」と報じた。

エジプト代表で100試合に出場し、同国で最も人気がある選手として知られていたアブトリカ。2013年のクラブワールドカップを最後に現役を引退しており、社会活動やメディアで活躍している。

彼は最近あまり公にはしていないものの、ムハンマド・ムルシ前大統領が在籍していたムスリム同胞団の支持者であることでも知られている。

ご存じの通りムスリム同胞団は一時エジプトの政権を奪ったものの、2013年に軍のクーデターにより権力を失い、その後暫定政権から「テロ組織」としての認定を受け、弾圧される状況となっている。

そして、アブトリカはムスリム同胞団、及びそれに連なっている非合法活動の集団に関連する観光会社を所有していたと報じられていた。

詳しいことは報じられてはいないものの、レポートによればこれを受けて政府機関がついにアブトリカの資産を没収したと考えられている。

しかし、アブトリカは自身のツイッターに「僕はこの国を離れたりはしない。そして僕はここで働き続ける」と投稿し、弾圧に抵抗していくことを表明している。

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