『Guardian』は、今冬のマーケットで存在感を発揮している中国のサッカーについて特集した。
今冬のマーケットでブラジル代表MFオスカル、元アルゼンチン代表FWカルロス・テベス、ベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルなどを獲得した中国。支払われる額は市場価値の何倍にもなっており、もはや欧州でも全く太刀打ちができない。
なぜそれだけ大きなお金を費やしているのか?中国のサッカー協会も外国人枠を減らすことによって支出を制限しようとしているほどであるが、それは止まらない。
スコットランド出身で12年間中国に居住してきたジャーナリストのキャメロン・ウィルソン氏は、中国の支出について以下のように話しているという。
キャメロン・ウィルソン
「その国全体を把握することなく、中国におけるサッカーは理解できないだろう。全ては繋がっていることなのだ。
中国の経済に起こっているものは、サッカーに対して大きな影響を与えている。そして、それは政治にも波及している。社会的な動きは、人々の態度をも変化させている。
社会の累進が、大きな道のりの中ですべての影響を生じさせている。どんな場所にでも。
ビッグクラブは巨大な企業から資金提供を受けている。政治的な後押しを受けて、サッカーに資金を注ぎ込んでいる。しかし、それはもう過去のことなのだ。
現在そこにあるのは、『見栄』なのだ。
彼らは『大きなお金を使った者』という知名度を得たいために、チームは互いにより多く支出しようとしているのだ。
中国のナイトクラブに行けばいい。そこにはスコアボードが掲げられている。酒にどれだけお金を費やしたかというランキングが書いてある。
サッカーにおいても同じような種のものがあるのだ。
物質主義、そして浪費に対する賞賛がある。それは、サッチャー政権の英国から大きな髪を除いたようなものだ」