様々なことがあった2016年ももうすぐ終了。日本サッカー界で今年始まったことの一つに、日本サッカー協会が1月に立ち上げた「JFA Youth & Development Programme (JYD)」がある。
JYDは、「JFA2005年宣言」の理念とビジョンに基づき、継続的な日本サッカーの発展のために、さらなる普及や次世代選手の育成を促進することを目的としたプロジェクト。ユース年代だけではなく、大学、シニア、女子、フットサル、ビーチサッカー、さらには技術関連事業など、日本サッカーの基盤を支える重要な各領域に関わる。
それをオフィシャルパートナーとして全面的にバックアップしているのが、ナイキジャパンだ。
NIKE ACADEMY TOKYO、ついに始動。NIKEが日本サッカー協会 @JFA と取り組むJYDプロジェクトの一環として、世界に通じるメソッドを日本のピッチに届ける。 #ナイキアカデミー #jfa pic.twitter.com/CSuYCM3lDD
— NikeFootball_JP (@NikeFootball_JP) 2016年10月21日
10月には、日本サッカー協会が取り組む強化、育成をサポートするため、世界基準のトレーニングを提供する「NIKE ACADEMY TOKYO supported by JYD」を展開することを発表。世界で戦う次世代のプレーヤーを育成するエリートトレーニング施設「NIKE ACADEMY」のメソッドに基づいて実施されている。
発表当日には、今年の高校総体を制した名門・市立船橋高校がさっそくトレーニングを実施。今更ではあるが練習の一部を動画で紹介したい。
6対6で相手陣には2人しか入れないというシンプルなトランジションゲーム。1本目は単調な6対2が続く状態だったが、「NIKE ACADEMY」のエドゥワルド・オリベイラ氏が他の4人のかかわり方を指摘してから“ゲーム”が動き出した。動画はその後のものだ。
練習中もオリベイラ氏が指摘していることはシンプル。ただ、この日の練習を通してだが「プレーヤーとしての本能」を開放するような言葉が目立った。
最初は戸惑っていた市船の選手たちも各メニューにおいてきっかけを掴むと、速やかにアジャスト。さすが総体王者というレベルの高さを見せ、さらに「海外では何が求められるのか」を貪欲に吸収している様子だった。
スピードと連続性。プレーは激しく、頭は冷静に。そして、チームスポーツであれば絶対に欠かせないコミュニケーションの取り方。外部からの刺激が育成現場にどのような効果をもたらしていくのか楽しみな取り組みである。
「NIKE ACADEMY」は2017年度、高円宮杯U-18サッカーリーグのチームやJFAアカデミー福島を訪問して特別トレーニングを実施する予定。