コパ・スダメリカーナ決勝に残ったシャペコエンセ(※1)は、元Jリーガーがたくさん集まった軍団なのをご存じだろうか?

当サイトでもその快進撃を詳しく紹介しようと思っていた矢先に、「ブラジルチームを乗せた飛行機が墜落か」という悲しいニュースが飛び込んできた。

シャペコエンセは1973年創設と、比較的新しいクラブだ。彼らが本拠地を置くサンタカタリーナ州はフィゲイレンセ、アヴァイ、ジョインヴィレ、クリシウーマなどが凌ぎを削っており、シャペコエンセは彼らに続く勢力である。

ただ、サッカー王国とはいえない地方であり、上述したフィゲイレンセら4クラブでさえ全国選手権レベルだと歯が立たない中、シャペコエンセの状況は厳しく、1978、79年に1部リーグで戦って以降は長く下部リーグを低迷した。

しかし、2014年に1979年以来となる1部復帰を果たして以降、目覚ましい躍進を遂げている。2014年は15位、2015年は14位で残留に成功すると、今年は残り1節を残して一けた台の9位に付けており、3年連続での残留に成功したのだ。

国際大会で決勝進出のミラクル

また、昨年にはコパ・スダメリカーナに出場し、クラブ史上初めて国際大会を経験。この時はベスト8だったが、2年連続の出場となった今年は“ミラクル”と呼んでもいい快進撃を見せる。

2回戦からの登場だったが同国同士の対戦でクイアーバを下すと、ベスト16で古豪インデペンディエンテ、ベスト8でコロンビアのアトレティコ・ジュニオール、さらに準決勝で2014年の南米王者サンロレンソを撃破したのだ。

そして、決勝では今年のコパ・リベルタドーレスを制して南米王者となり12月のクラブ・ワールドカップに出場するアトレティコ・ナシオナルと戦うことになっていたのだが…。

ここでは彼等の勇姿を知ってもらうために、元Jリーガーたちを軽く紹介しよう。

※1厳密にブラジルポルトガル語ではシャペコエンシの方が近いですがこの名前が広まったので以降Qolyでもシャペコエンセとします。

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