19日に本大会の開幕を迎えたAFFスズキカップ。東南アジアの王者を決める重要な大会で、この地域ではいつも大きな盛り上がりを見せる。今回はフィリピンとミャンマーでの共同開催だ。
前回この大会にはベトナム代表監督として三浦俊也氏が、フィリピン代表選手として佐藤大介が参加していた。しかし、前者は退任し、後者は所属クラブの意向で参加できず。
だがその一方で、日本人にとって興味深い出来事も!グローバルFCで大ブレイクを果たし、リーグMVPにも輝いた嶺岸光が、ついにフィリピン代表でデビューを果たしたのである。
嶺岸光についてはかつてQolyでも特集記事を掲載した。佐藤大介と同じく、仙台大学を卒業してルーツを持つフィリピンに渡った彼が、「アスカルズ」のユニフォームを着てピッチに立った。
地元開催のグループでシンガポールを迎えたフィリピンは、攻め込みながらもなかなかゴールを割ることが出来ず、0-0で前半を折り返す。
そして、後半開始から切り札として投入されたのが、背番号40を着けた嶺岸光!
左サイドに配置された彼は、投入直後に飛び出しから決定機を作るなど存在感を発揮。45分+アディショナルタイムの5分を通してアグレッシブなプレーを見せ、3度の大きなゴールチャンスを迎えた。
しかし、残念ながらほぼ攻め続けたフィリピンは追加点を奪うことが出来ず、初戦を0-0のドローで終えてしまう。
キャプテンを務めたフィリップ・ヤングハズバンドも「2ポイントを逃した」と認める結果となったが、インターネット上でも嶺岸光のプレーには賞賛の声が。
『Manila Bulletin Sports』のジョナス・テラード記者によれば、嶺岸光も「アンラッキーだった」と話している様子。
Azkals debutant Pika Minegishi on missing three scoring chances: "I feel unlucky today" #AFFSuzukiCup pic.twitter.com/Ztu1rjE8ol
— Jonas Terrado (@jonastsinelas) 2016年11月19日
最後のタイ戦はかなり厳しいものになると考えられるため、22日に行われるインドネシア戦はほぼ勝利が必須。フィリピンと嶺岸光の躍動に期待したいところだ。