日本代表を率いるヴァヒド・ハリルホジッチ監督は、「A代表は全ての選手に開かれている」という旨の言葉を記者会見でよく話す。
これは、世界中でプレーする日本人選手に向けたメッセージである。
実際にハリルホジッチ監督はルーマニア1部アストラ・ジュルジュでプレーする瀬戸貴幸を今回のワールドカップ予選に向けた予備登録リストに加え、先日はブルガリア1部のPFCベロエ・スタラ・ザゴラに所属する加藤恒平をチェックしていることも明かした。
そんななか、ハリルホジッチ監督もつい視察を送りたくなるような結果を残している選手がフィリピン1部リーグにいた。
その選手の名は、嶺岸光だ。
嶺岸は1991年6月5日生まれの25歳。
日本国籍の父親とフィリピン国籍の母親を持つハーフで、聖和学園高校から仙台大学へと進学。本職はFWで、2014年からフィリピン1部グローバルFCでプレーしている。
フィリピンでの3シーズン目を過ごしているそんな嶺岸だが、今季の活躍がとにかく凄い。
ここまでリーグ戦で17試合に出場し17ゴール!7月14日から8月20日かけて4試合で8ゴールを叩き出すなど、チームの得点源として躍動しているのだ。
フィリピンのFIFAランキングは125位。
クラブレベルでも日本や韓国とは力の差が小さくなく、現状のランキングでは1部リーグで優勝してもAFCチャンピオンズリーグに出場することはできない(AFCカップに回る)。それでも、1試合1得点ペースというのはかなりの数値だ。