ついに2018年ワールドカップ・アジア2次予選はクライマックスだ。わずかな枠を争い、多くの国がしのぎを削ってきた。

セントラル方式の短期決戦と比べれば、長期のグループリーグではチームの基盤が大きな影響を与える。政治力や経済力を持つ連盟、そして選手の能力が現れる結果になりがちだ。

しかし、それでも驚きは起こるもの。今回の予選ではイラクや中国が苦戦し、残りの試合次第ではこの時点で敗退の可能性もあるのだ。

AFCチャンピオンズリーグではランクの低い国が切られてしまう(AFCカップに回る)が、代表チームでは別だ。どんなに小さな国でもワールドカップ予選に足を踏み入れることが出来る。

全ての選手が「世界」と繋がっている――それが、サッカーの魅力でもあると言えるだろう。もちろん、そこには高いハードル、長い階段が立ちはだかってはいるのだが。

そして、そんな厳しい道に立ち向かっている「日本人」がいる。日本代表という道ではなく、海を越えて、自身のルーツを辿ってだ。

それがフィリピン代表DF、佐藤大介だ。

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