『Naji』など各メディアは、「11月18日朝、シンガポール政府はチジオケ・スティーヴン・オビオハ氏の死刑を執行した」と報じた。
チジオケ・スティーヴン・オビオハは今年35歳になるナイジェリア人。選手としてプレーする傍らベニン大学で工業化学を学び、2005年にクラブのトライアルを受けるためにシンガポールへ渡った。
しかし、2007年4月9日、彼は麻薬密売の容疑で当局に逮捕される。2.6kgに及ぶ大麻を所持していたことに加え、更なる薬物が置かれている部屋の鍵を所有していたためである。重ねて、彼は化学を学んでいたために薬物の知識を持っていた。
翌年彼は裁判で死刑を言い渡され、後に控訴も棄却されていた。シンガポールの法改正によって死刑を免れる可能性もあったが、2013年に再び訴えは却下されている。
今年行われた数回の控訴のために死刑執行日は当初の10月24日から延期されていたものの、18日にチジオケ・スティーヴン・オビオハ氏に対する絞首刑が執行されたとのこと。
中国やシンガポールなどアジア方面では薬物犯罪に対して厳しい刑罰が下されることで知られており、死刑に処せられる外国人も数多い。
人権団体はチジオケ・スティーヴン・オビオハ氏についても長い拘留期間や国際法との矛盾などを理由に争う姿勢を示しているとのことだ。