ナワフ・アル・アビド(MF)

やはり、このチームでもっとも「決定的な選手」といえばナワフ・アル・アビドであろう。鋭いキレを持つドリブルは、勢いに乗せれば非常に危険である。

このチームでは主に左サイドを務めてはいるが、右やトップ下の経験もあり、ピッチを広く動き回りながらチャンスを作ってくる。彼へのマークは厳しくすべきだ。

ファハド・アル・ムワラッド(FW)

個人的にはヤハヤ・アル・シーフリがとても好きなので迷ったが、やはり日本が苦しんできたのはこういう選手だ。圧倒的なスピードだけで仕掛けてくるサウジの選手、と聞けば、マレク・マーズを思い出さざるをえないわけで。

そのプレーに安定性はそれほどないものの、ハマったときの破壊力は凄まじい。起用されればおそらく右サイドだと思われるが、対面する酒井高徳は難しい処理を余儀なくされるだろう。

GK誰になるの?

一つ今回のサウジで懸念と言えるのが、正GKだったムハンマド・アル・ムサイラムがふくらはぎを痛めて招集できていないこと。それ以前の守護神シャラヒリーもいないので、誰が使われるのかサッパリ予想がつかない。

往年の守護神ワリード・アブドゥラーは経験から言えば最有力だろうが、彼は「ファーへのクロス」に弱点を持っていることがよく知られている選手でもある。

かと言ってアル・シャバブで彼とポジションを争うアル・ウワイスを使う可能性は低いだろうし、ベテランのアサフ・アル・ガルニも代表経験は少ない。このポジションが今回サウジアラビアの不安点となるだろう。

ワールドカップ2018・アジア3次予選の日本代表対サウジアラビア代表は、15日の日本時間19時35分キックオフ予定。会場は埼玉スタジアム2002である。

放送はテレビ朝日系列で19時、NHK BS1で18時55分から開始予定。会場に行く人も行かない人も、皆で勝利を祈ろう!

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