13日、『FIFA.com』はサウジアラビア代表FWナワフ・アル・アビドのインタビューを掲載した。

アル・ヒラルでプレーしている小柄な左利きのアタッカー、ナワフ・アル・アビド。そのテクニックと機動力、そしてキックの精度は、アジアサッカーのファンにはもはやお馴染みである。

彼は今回のワールドカップ・アジア最終予選でPKから3ゴールを決めたほか、先日のUAE戦でもネットを揺らしている。

PKスペシャリストとしても名を知られるようになった彼は、15日に控えている日本とのビッグマッチに向けて以下のように話した。

ナワフ・アル・アビド

(PKでのゴールについて?)

「小さなことからこのような状況はたくさん経験してきたよ。我々にとって難しい試合だったが、あるのは『勝たなければならない』ということだけだ。

ペナルティキックが宣告された後、僕はチームメイトの一人を見た。何か違うものがあるなと感じた。僕は即座に代わりのキッカーになると申し出た。

一番手のキッカーではなかったが、僕は得点が取れると自信を持っていた。

あれは素晴らしい感覚だった。ワールドカップ予選の最後の瞬間に、決定的な得点を決めることができた。それはファンの幸せを2倍にできることを意味する。我々は彼らを失望させなかったし、ホームでの勝利を本当に喜んでいた」

(イラク戦でもPKを決めたね?)

「ここでも他の選手が僕の方を見た。それは再び勝利のシグナルが送られた瞬間だった。

凄まじい責任がのしかかっていた。僕の自信はますます大きくなっており、ゴールを決められると思っていた。

得点を決めた後、僕が考えられることは勝利に向かうことだけだった。遥かマレーシアまで応援に来てくれたファンの声はずっと鳴り響いていたよ。

ファンのもとに走り、仲間と抱き合った。誰もが僕を喜びを分かち合った。それは素晴らしい感覚だったよ。自分はよくやったし、誰もが僕を誇りに思ってくれている。

僕は人生で二人の重要な人物に借りがある。母と父だ。彼らが僕の個性に大きな影響を与えてきたし、難しい問題にも立ち向かうことができる力を形作ってくれた。

試合の後、チームはとても幸せだった。誰もが試合で起こった些細なことを話していた。しかし、何よりも僕の心を打ったのは、誰かが自分のことを『ブレイブ・ワン』と呼んだことだよ。難しい状況を乗り越えたことでね。

チームメイトが僕を信頼してくれたことは素晴らしいし、助けてくれた彼らに感謝したい」

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